カナダ・バンクーバーで出産②

病室へ移動する際に、過去に海外で診察を受けたことがあるかと聞かれました。

もちろんYesで、マレーシア、シンガポール、日本で診察を受けたと答えたら、感染防止のため個室になると言われました。ラッキー🤞

相変わらず陣痛が定期的に来ないので、出産を早めるためオキシトシンという陣痛促進剤を投入することに。

オキシトシンって幸せホルモンで有名ですが、陣痛を起こす時にも必要なんだそう。

ここで、「オキシトシンを入れると陣痛ですごい痛みが来るから、あらかじめエピドゥーラを入れる？」と聞かれました。

エピドゥーラとは、無痛分娩のための麻酔のこと。もともと無痛分娩を希望していましたが、いざ入れるとなると躊躇してしまい。。

女性としてこの痛みは体験しておいた方が良いのでは…

ベルーガはこれから産道を下ってきて大変な痛みを経験するのに、私が楽していいのだろうか…

日本のお母さんたちの多くはこの痛みに耐えてるんだから私もできるのでは…

などと色んな思いが頭をよぎり、「えーと、まず陣痛を体験してから無理って思ったらエピドゥーラ入れてもらっても良いですか？」と聞くと、

ナースには「え、何のために痛みを経験したいの？」と不思議がられ、

Jからも「さっきの隣の病室からの悲鳴覚えてる？何のために無駄に痛みに耐える必要があるの？その分の体力を産んだ後のために温存しておいた方がよっぽど合理的だよ」と。

確かに、さっきまで隣の病室から断末魔のような「ギィヤアアアアアアアアアアアア！！！ウアアアアアアアア！！！キイイイイイイイイイイイイ！！！！！」という悲鳴がずっと聞こえてて恐怖だったけども。。

それからエピドゥーラのメリットとデメリットが詳しく書かれた紙をもらい、悩んだ末に大したデメリットも無いし誰も得しないのにあの痛みを体験するのは無意味かもという気がしてきてエピドゥーラをお願いしました。

エピドゥーラは専門のドクターに入れてもらいます。噂には聞いてたとおり背骨のあたりに注射針をブサっと刺されますが、思ってたより痛くない。

ドクター曰く、既に陣痛が来ている人にエピドゥーラを入れると陣痛の痛みで動くから針が正しく入らないリスクがあるので、今入れておいて良かったと。なるほど。

それからオキシトシンを投入しますが、陣痛が来てても分からないのでおなかにセンサーを付けて機械でモニターすることに。

待つこと数時間、なかなか陣痛が定期的に来なくて、オキシトシンの量を追加されたところ、強すぎてベルーガの心拍が下がってきてしまいました。

その頃エピドゥーラも切れてきて、ものすごい痛みが！

ベルーガの心配と陣痛の痛みで涙と悲鳴が止まらなくなってきて、それを見たナースがエピドゥーラの専門ドクターを呼び追加注入してもらいました😭

まだエピドゥーラが効いている状態であの痛み。陣痛を経験してみたいとか言ってごめんなさい。そして普通分娩で産む日本のママさん達、尊敬しかありません🙏

追加分が効いてきてから数時間、徐々に陣痛も定期的に来だして、子宮口も8cmまで開いてあと少し！

この時すでに夜の8時半。

実はこの日は義妹の誕生日。同じ日に生まれるのではと楽しみにしていたのです。

そこでJがおなかに向かって「叔母さんと同じ誕生日にしたかったら早く出ておいでー」と声をかけました。

それからが早かった！

エピドゥーラが効いてても感じるくらい、ベルーガがグイグイ下がってきたのです。そして夜10時過ぎに再度子宮口をチェックすると、全開になっていました‼️

その頃ノリコさんも来てくれていて、「じゃー、今から生みますから合図したら力んでください」と。

え、いきなり？心の準備が。。なんて言ってる暇もなく、始まりました！

分娩台の上で足をM字に開き、片方をノリコさん、もう片方をJに支えられ、陣痛が来たタイミングでノリコさんの合図で力みます。

繰り返すこと数回、何かがズルっと出てくる感覚があり、ベルーガ誕生‼️😭

なんと20分ちょっとの超安産でした。

すぐに胸元にベルーガを運んでもらい、スキントゥスキン。

やっと会えたね☺️会いたかったよーー💓

湿っててあったかくて私の胸の上で一生懸命呼吸してる小さな生き物。愛おしくてたまらない❤️

ベルーガ、生まれてきてくれてありがとう😊

外の世界は楽しいよ。パパとママとこれからたくさん良い思い出作ろうね❤️